小学生の子供にたくさん本を読ませたい

国語

~読解問題が苦手だからこそ、今できること~

わが家の小学生の娘は、国語の読解問題があまり得意ではありません。
文章を読んでも内容が頭に残らなかったり、登場人物の心情や筆者の意図がうまくつかめなかったり・・・。問題文のボリュームが増えると、それだけで「うわー、やりたくない!」と言い出す始末。

そんな様子を見ていて、「これはテクニックだけでは太刀打ちできないな」と感じるようになりました。
そもそも読解問題の根本にあるのは、“言葉への慣れ”や“文章に触れてきた量”です。
語彙や表現、文章構造に自然と触れていなければ、問いに正確に答えることはできません。

そう考えたとき、浮かんだのがシンプルな答えでした。
「たくさん本を読ませよう」――それが娘の国語力を底上げする、最も地道で確実な方法だと思ったのです。


読書=遠回りに見えて、最短の国語力アップ法

国語の成績を上げようとすると、つい「読解問題を解く練習」に集中しがちです。
もちろん演習も大切ですが、読解問題が苦手な子にいきなり問題集を与えるのは、泳げない子をいきなり深いプールに投げ込むようなものです。

その前に必要なのは、「文章を読むことに慣れること」。
文章を読む習慣がなければ、長文は苦痛にしかなりません。

そこで、我が家では“とにかく本に触れる時間”を意識的に作るようになりました。


本を読むために親ができる工夫

とはいえ、娘は読書家ではありません。
何もしなければ、家で本を開く時間はゼロに等しい。そこで、以下のような小さな工夫を取り入れました。

1. 読みやすい本からスタート

はじめから文学作品や厚めの物語ではなく、
・絵が多い児童向けノベル
・シリーズもので話が続くもの
・1話完結で読みやすい短編集
を中心に選びました。

例:『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(偕成社)、『おしりたんてい』(ポプラ社)

2. 読む時間を「親と一緒」に

ひとりで読むのが面倒なら、親が読み聞かせてあげるだけでも効果ありです。
親子で1章ずつ交互に読んだり、「この先どうなると思う?」と軽く話したり、読書のハードルを下げることを意識しています。

3. “読んだらちょっとだけ話す”習慣

読み終えたあと、「何が面白かった?」「びっくりしたところは?」とほんの一言でも感想を話すようにしています。
要点をつかむ練習になると同時に、読書に対する満足感が増します。


読書量が読解力を変えていく

こうした小さな工夫を続けて3か月ほど経ちました。
明らかに変化が出てきたのは、**文章を読むスピードと“嫌がらずに読む姿勢”**です。

読解問題に取り組んだ際にも、「うーん、これはこの人が怒ってるのかも」など、登場人物の気持ちを推測する力が少しずつついてきたように感じます。
もちろんまだ完璧とは言えませんが、“読むことに慣れた”だけで、読解の第一関門は突破できたように思います。


まとめ:読書は“積み重ね”がすべて

読解問題が苦手な子に対して、私たち親ができることは、
“読みなさい”と命令するのではなく、“本を読みやすくする環境”を整えることだと感じています。

本を読むことが日常になれば、自然と語彙が増え、表現に慣れ、文章の流れがつかめるようになります。
読解力は、その積み重ねの先にしかないものです。

少し遠回りに見えるかもしれません。
でも、「たくさん本を読むこと」は、読解問題を解けるようになるための最短ルートでもあると信じて、わが家ではこれからも地道に続けていくつもりです。

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