子供のやる気が感じられない・・・親だけが頑張っているように感じるときに考えたいこと
小学生の子供に勉強を教えていると、「どうしてこんなにやる気がないんだろう?」と思ってしまう瞬間、ありますよね。
親は「もっとやってほしい」「頑張ってほしい」「将来のために今が大事」と、いろんな思いがある。でも、肝心の子供は机に向かうのを嫌がったり、ちょっと解けないだけで不機嫌になったり…。
最近、わが家でも「親のやる気」と「子供のやる気」に大きなギャップがあり、教える側として悩んでしまうことが多々ありました。今回は、そのモヤモヤをどう乗り越えたか、そして気づいたことをお話ししたいと思います。
やる気の差にイライラしてしまう日々
例えば、「今週は漢字を毎日2ページずつやろうね」と計画を立てても、実際にやるのは1日だけ。次の日には「今日は疲れたからやらない・・・」と言われ、私の中では「えっ、こっちは毎日どうやって進めようか考えてるのに!」という気持ちになります。
こちらは子供の将来を思って、どうすればわかりやすく教えられるか、どんな教材が合うか、あれこれ考えているのに、当の本人は「勉強=面倒臭いもの」という意識が根強い・・・。
そういう日が続くと、「なんで俺ばかりこんなに頑張ってるんだろう?」と、つい怒りたくなってしまうんです。
子供にとって“他人ごと”な勉強
あるとき冷静になって考えてみました。
子供は小学生。まだ将来のことを具体的に思い描く力も、自分の努力が将来どう実を結ぶかという感覚も、当然持っていません。
つまり、『勉強は親に言われるからやる“他人ごと”』になっていると思います。
一方で親は、経験や知識があるからこそ、「いま頑張ることの大切さ」がわかる。そのギャップが、親のやる気>子供のやる気という構図になってしまうのだと思います。
やる気を“揃える”のではなく“近づける”
そこで最近は、「やる気を子供と揃える」ことを目指すのではなく、「少しずつ近づける」という意識に切り替えました。
たとえば・・・
- 一緒に目標を決める(自分で決めたことの方がやる気につながりやすい)
- 短い時間で達成感を味わえる仕組みを作る(10分だけでもOK)
- 終わった後はとにかく褒める(達成体験を積ませる)
- 子供に「今日はどうする?」と選ばせる余地を与える
そうすると、「やらされてる」感が少しずつ減っていき、自分から「今日はあの問題やる!」と言う日も出てくるようになりました。
親が“頑張りすぎない”ことも大事
また、自分自身に言い聞かせているのは、「親が頑張りすぎると、子供は余計にやる気をなくす」ということ。
私が100%の熱量で教えようとしていたとき、子供はどんどん受け身になり、「パパが教えてくれるからいいや」となっていたように思います。
だから今は、70%くらいの熱量で関わることを意識しています。サポートはするけれど、最終的には子供の意思に任せる。これが、子供の「やらなきゃ」という気持ちを育てることにもつながっていると感じます。
おわりに
子供のやる気を引き出すのって、本当に根気がいります。
でも、親だけが先を走りすぎてしまうと、子供は置いてけぼりになってしまう。
親のやる気と子供のやる気が噛み合わないのは、ある意味当たり前。
だからこそ、「今はやる気がなくても、関わり方で少しずつ変わっていく」と信じて、焦らず、比べず、寄り添っていくことが一番の近道かもしれません。
今日も子供と向き合うすべての親御さんへ、心からのエールを送ります。
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